皆さん、こんにちは!
株式会社フェニックスです。
街中や工事現場、イベント会場などで警備員を見かけたとき、肩から胸元にかけて“紐のようなもの”を身につけているのを目にしたことはありませんか。
一見すると装飾品のようにも見えますが、実はこの紐は、警備業務を安全かつ円滑に行うために欠かせない装備品なのです。
今回は、警備の仕事が初めての方にも分かりやすく、警備員が肩にかけている紐の正体と、その役割についてご紹介します!
【警備員が肩にかけている紐の正体とは?】
警備員が肩から胸元にかけて身につけている紐は、一般的に「モール」と呼ばれています。
現場によっては「警笛紐」や「吊紐(つりひも)」と呼ばれることもあり、警備員が業務の際に身につける装備品のひとつです。
警備員が着用する制服や装備品は、警備業法に基づき、各警備会社が公安委員会へ必要な届け出を行ったうえで使用されています。このモールも、そうしたルールに沿って使用されている装備品です。
また、モールの色や形状、使用方法については、警備会社ごとに定められた基準やルールがあり、現場の種類や業務内容に応じて使い分けられている場合もあります。
【モールには種類がある?】
警備員が身につけているモールにはいくつかの種類があり、警備会社や現場の特性に応じて使い分けられています。代表的なものとして、「シングルタイプ」と「ダブルタイプ」の2種類があります。
・シングルタイプのモール
シングルタイプは比較的細く軽量なつくりが特徴で、動きやすさを重視したタイプです。交通誘導警備や屋外での警備など、長時間の立ち仕事や移動を伴う現場で使用されることが多く、体への負担が少ない点がメリットです。実用性を重視した装備として、日常的な警備業務で広く採用されています。
・ダブルタイプのモール
ダブルタイプのモールは、紐の本数が多く、シングルタイプに比べて太さや重厚感があるのが特徴です。格式の高い場所での警備に適しており、見た目の整い方や落ち着いた印象が求められるシーンで使用されることがあります。
モールの種類や着用方法は、警備員個人が自由に決めるものではなく、会社のルールや現場の指示に基づいて定められています。この点からも、警備の仕事では決められたルールを守り、統一した行動を取ることが重要であることが分かります。
【モールが果たす3つの役割】
モールは見た目の印象だけでなく、警備業務を安全かつ円滑に行うための実用的な役割を担っています。ここでは、警備の現場でモールがどのように使われているのか、3つの役割に分けてご紹介します。
① 警笛を安全に携行するため
警備員が使用する警笛は、交通誘導や緊急時に周囲へ合図を送るための重要な装備です。モールを使って警笛を制服に固定することで、落下や紛失を防ぎ、必要なときにすぐ使用できる状態を保つことができます。特に車両や人の往来が多い現場では、迅速な合図が事故防止につながるため、警笛の携行方法は非常に重要です。
② 万が一に備えた止血対応の補助
警備業務では、事故や体調不良などのトラブルに遭遇する可能性もあります。その際、警備員には状況に応じた冷静な対応が求められます。モールは、緊急時に止血帯として活用されることもある装備で、出血が見られる場合に一時的な対応を行うために使用されることがあります。
この対応は応急的なものに限られ、無理な処置を行うものではありません。実際の現場では、状況に応じて速やかに救急や警察へ連絡することが基本となります。
③ 緊急時の拘束具としての役割
警備員は、現場の安全を守る立場として、トラブルが発生した際には冷静な初期対応を行います。状況によっては、不審者を一時的に制止・拘束する必要が生じる場合があり、その際にモールが補助的に使用されることがあります。ただし、過剰な拘束は警備員の職域を超えるおそれがあります。使用はあくまで拘束の必然性がある場合に限られ、最終的な対応は警察などの関係機関へ引き継ぐことが原則です。
【モールの取り付け方】
警備員が使用するモールは、基本的な手順を覚えれば簡単に取り付けることができます。
① モールの輪に右腕を通す
② 制服の肩にあるエポーレット(留め具)でモールを固定する
③ モールの先に警笛を取り付け、ポケットに収める
この3つの手順で、モールの装着は完了です。装備品は正しく身につけることが大切なため、基本的な取り扱いを理解しておく必要があります。
【おわりに】
警備員が肩にかけている紐「モール」は、一見すると目立たない装備品かもしれませんが、警備業務を安全かつ円滑に行ううえで重要な役割を担っています。警笛の携行や緊急時への備えなど、現場で求められる対応を支える存在であり、警備の仕事を知るうえでも押さえておきたいポイントのひとつです。
警備の仕事は、特別な経験や知識がなくても始めることができますが、決められたルールを守り、装備品を正しく扱う姿勢が何より大切です。こうした基本の積み重ねが、現場の安全や信頼につながっています。
今回ご紹介した内容が、警備の仕事に興味を持っている方にとって、仕事のイメージをつかむきっかけとなれば幸いです。
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